何故ここに連れてこられたかわかるね。
そうさ、あんたは釈由美子に対してひどいことをした。あんなことをして彼女があんたに惚れるとでも思ったかね？
無論現実ではなかったさ。あんたの妄想の中での犯罪だ。
だからあんたはこの妄想警察に検挙されたのだ。これは理にかなったことなんだよ。
ああ、あんたが思う通り、確かに幾千万もの妄想犯罪は横行している。
でもね、あんたもスピード違反の車が全て検挙されているとなんて思っていまい。
無論、妄想警察が捕まえるのはごく一部の犯罪さ。
だからってあんたの犯した罪が正当化できる理由なんて何処にもないぜ。
あんたは歴とした妄想犯罪者だ。そうだろ？じゃ、親指に朱肉つけて、はいはい、ぐるーーーっと押してもらおっか。拒否したら裁判所行きだ。そうなったらもう仕事どころやないって。それでもいいなら拒否すればいいけど？あんた、仕事やめないかんようになるよ。どうやって食べていくんかな。
わかるならここに親指の指紋だしなさいな。
なんで？なんでまだわからんの？
困るのはあんたやし、まあ好きにしたらいいけどな。
おい、あんた。
良くないことを考えるんじゃないぞ。
妄想警察を妄想し直すだなんて哲学のルールはどうなるんだ。
待て。俺はあんたの思い通りにはならないぞ。
あんたが妄想し直すことぐらいで消えてたまるか。
おい、新しく思い直す妄想をやめろ。逮捕するぞ。
罪を重ねるのはよせ。
うわ～ぁ～ぁ～ぁ～
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婦人警官の由美子よ、あなたを愛しているわ。
生意気なこと言ってごめんなさい。もしそんなときは口をつねってね。
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